ネット上の情報は消滅するが紙ベースなら残せる

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まもなく8月5日、私の79回目の誕生日を迎えます。日本人男性の平均寿命にまた近づきます。ふり返ると後悔もあるけれども、全体としては非力な自分にやれることはやってきたという思いです。
というよりは私は何もしないでいるのが苦手で、その場合は寝ます。寝るか動いているかになります。食事ができるのを待つ時間もそうで、よく行く飲食店の主人が、待つ間にいつも本を読んでいるのを気にかけて声をかけてくれました。
そういう動きの中心が不登校情報センターで、この30年近く活動してきました。そして約20年にわたり不登校情報センターの名前のサイトを作成し、運営してきました。
1つの心配事、あるいは残念なことはこのサイトの運命です。
サイトは不登校やひきこもりに関係することを中心に、多くの情報を集めたものです。ウィキシステムが作成しておりそのページ数は25000ページ以上です。これは心配事でありますが、毎日3000人以上の人が見、2万ページのアクセスがあります。このサイトは私の消滅とともに失われてしまう可能性が大きいのです。

サイトの内容は不登校やひきこもりに関わる多くの団体、自治体等の様子が中心です。そしてまた私、松田武己個人が考えたことの記録でもあります。団体や自治体の動きは、いつか誰かがそれぞれの視点から独自に考えてくれる人が現われる可能性があります。松田武己個人の記録をそのような点から調べ直してくれる可能性は限りなくゼロです。
これはサイトにあること、つまりインターネット上におかれていることが要因です。ネット上におかれた情報は多くの人の目にふれることができる反面、サーバーの扱いにより消滅同様に消えてしまいます。サーバー利用料の支払いが停止されればネット情報へのアクセスができなくなるからです。
私は、松田武己名と不登校情報センター編集による、何点かの出版物(本)を発行しています。ネットにおかれた情報ほど多くの人の目にふれることはありませんが、本としてある限り、消滅同様に消えることはありません。わずかですが、この世に、図書館や本の購入者の手元に残ります。
いま私はこの点の違いを考えています。すなわちサイト上においた情報、とくに私自身が書いたものを、基本的には全部、紙にコピーして保存しておく方法を考えています。
ネット上の情報は消滅同然に消えるけれども、コピーして紙に残された情報は記録として残るのです。推定文書数で2000件を超えます。何らかのテーマでまとめ、冊子にしていこうかと考えているところです。
79歳の誕生日を前に、ふと思いついたことです。私が生きてきた記録になるでしょう。

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