社会福祉のミニサービス業に注目「新聞好き」とでもよびたい人が気になる(?)記事を残してときどき私にも見せてくれます。全国紙が中心です。
いくつか概略を紹介します。2023年9月1日「朝日」のひと欄にある秋山正子さんは、2016年に「マギーズ東京」を始めた人です。元看護師で、末期がんの人に「早く相談に来ることができれば、最後の過ごし方が違った」と活動をつづけています。利用は無料で、のべ4万人が訪れたそうです。
2024年4月9日ひと欄で紹介された藤田淑子さん。同僚とフィランソロピー・アドバイザーを設立。富裕層が障害者やひとり親家族を支える社会貢献に携わる活動のようです。慈善活動の推進です。
2024年4月7-8日の2日連続で「毎日」に紹介されたのは「福祉専門官」。刑務所で受刑者が社会に戻るのを援助活動しています。「再犯防止に向けた最初の入り口を示す人たち」です。日付は不明ですが「東京」には「セーフティネット住宅情報提供システム」も紹介されています。多くの空き家がある一方で他方では入居が断わられる人たちもいます。その課題や活動を報じています。
これらの取り組みは個人有志の経験、得意なこと、思いつきを生かしたもので、必ずしも広範に展開されているわけではありません。事業体として成立しているものもあるし、不安定なものも多くありそうです。先進国といわれながら社会的格差の拡大、孤立・孤独など社会課題が広がる日本ならでは可能な取り組みです。
社会福祉分野として、保育や介護や障害ほど大きなニュースになりませんが、社会的サービス分野として注目できるでしょう。これらは相談サービス業です。必ずしも公共サービスとして大きく広がるともいえませんが、いろいろな形で生まれています。社会的弱者に手を差し伸べる国民の共感も得やすいし、それぞれの熱意を応援する取り組みになります。
この「新聞好き」の人は特定の目的を持って、このような記事を集めているのではないでしょうが、どこかに自分にも役立ちそうなことがあると集め、残してきたのでしょう。私はこのように発想しました。