小冊子『統失宇宙からの手紙』を作成

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統失は統合失調の省略です。統合失調症の近江しほさんと松田武己との数か月間のやり取りです。近江さんからメール手紙17通が中心になりますので、作者を「近江しほ」としました。松田のまえがき1ページを含めA4版14ページです。医学書ではなく生活記録的な体験・感想文です。
精神障害に関心のある方に切手200円分で送ります。
小冊子「松田のまえがき」を抜き出して紹介に代えます。

《私の周囲にはひきこもりを経験した人たちが多数います。30年近く前に不登校情報センターを始めてから関わった人たちです。周りといってもすぐ近くというだけではありません。文通の仲介活動をしていた時期もあるため、遠く離れた地域の人もいます。
固定的な居場所があって多くの人が集まった時期もありましたが、それも今は昔のことになりました。
私が進めてきた取り組みは、明確な目標に向かうとか一定の活動スタイルにそって引っ張っていく形ではありません。集まった人の様子を見て、それぞれの動きや意見を引き出し、それにそって進んでいくというものです。ぐいぐい引っ張っていく方式ではありません。何をしているのかわかりにくい、物足りない人がいる一方で、馴染んでくれる人もいました。
この形の取り組み方の1つが『ひきこもり国語辞典』です。体験者の話や動きを「ことば」として集め、五十音順にならべて辞書にしたものです。
同じスタイルですが特定の個人とやり取りする形のものがあります。そういう人が数人います。相手によりなんとなく一定のテーマが浮かんでくるのがおもしろいです。プライバシーにかかわることも深く交わしていく内容になります。

ここに未完成ながら『統失宇宙からの手紙』としたのはその一つです。統失とは統合失調の略称です。多くの人が聞いてもよくわからないのが統合失調の状態です。言葉を知っている人も多いはずですが、聞いてもよくわからない、「意味の分からないことをいう」といわれることもあります。いつもその状態というのではなく、何かのおりにそうなることが多いと思います。本人にも分からないときもあるようです。
紹介する近江シホさんは、摂食障害やアルコール依存やオーバードーズなどの状態がかさなります。そういうところも合わせて私にメールで話してくれたことを中間まとめとして提供します。メール交換の一段落というか一休みです。周りの人にはどう見えるのかを知りたい気持ちもあるのです。
私が関わってきたひきこもり経験者の中では2~3%ぐらいは統合失調と診断を受けています。300名のうち5名ぐらいですが、誤診であったという人や、診断されていても告げていない人もいたでしょうからこのあたりの判断とします。彼ら彼女らを含めて、一時的または継続的に精神的な症状がある人に意味を感じてもらえればうれしく思います。できれば感想なりを聞かせてください。
近江シホさんと私のやり取りはかなり長い期間です。冊子には2023年5月以降の短い期間の内容です。本人は実名であっても構わないといいましたが、私の判断で筆名にしました。》

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