発達障害にかんする異聞と状態像に独自の診断名を

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ひきこもりの相談を受けている中で、「少し発達障害の傾向がありますね」と思える方がいます。
少なくはありませんし、私の感想にかなりの方が同意されます。
発達障害が知れ渡ってきたこと、家族もそれなりに調べている人が多いのが理由のようです。
しかし、よく考えると妙なこともあります。
「少し発達障害の傾向がある」というのは何でしょうか? 
軽度発達障害という言い方もありますが、これは公式にはあいまいな言い方として使わないように言われています。
発達障害が先天的な脳神経系の特異性によるものならあいまいな表現は避けるのがいいからです。
私は「少し発達障害の傾向がある」と感想を言えますが、詳しく調べると発達障害と診断できるのはそう多くはないと聞きます。
部分的には重なるところはあっても全体としての医学的な診断はされない状態です。
第4の発達障害を提唱される方もいます。
いじめを受けた人のなかには発達障害に近い症状を示す人がいる、それを指して第4の発達障害というわけです。
しかし、必ずしも多数の賛同を得てはいないかもしれません。
私は医学的な診断はできませんが、状態像を示すものとして私が感じることと共通するように思います。

そういうなかで友田明美さんがマルトリートメントと紹介しているのを知りました。
“不適切なかかわり”という意味です。
特に子ども時代にマルトリートメントを経験した人は、“攻撃”への防衛として、脳を変形させて対応したというのです。
これは多数の人の脳のMRI検査による裏付け調査の結果に基づく判断です。
脳神経系が“攻撃”に防衛対処しているうちにそれ相当の要素をつくったのだと思います。
このマルトリートメントを経験した人も、対人関係等において独特の状態・症状を示すことがあります。
それが発達障害の人の状態や症状と似ているみたいです。
言い換えると先天的な脳神経系の特異性ではなく、後天的な原因による特異な脳神経系の状態像と考えられます。
その表われ方が「少し発達障害の傾向がある」に重なるわけです。
私の関わってきたひきこもりのかなりの多くの人がこの「少し発達障害の傾向がある」に当てはまると思います。
多くはいじめを受けた後遺症状と理解してきました。
しかし、虐待やマルトリートメントを経験した人も少なからずいると思います。
発達障害にかんする異聞をまとめて考えるとこのようになります。
後天的な環境の中で発達障害に類似、ないしは一部の似た状態を示すことがあることを承認してもいいのではないでしょうか。
それに相当する診断名として、第4の発達障害や軽度発達障害とは異なる状態名があってもいいのではないか。
例えば“マルトリートメント障害”です。⇒<マルトリートメント症候群>とされていると知りました!
それはMRIレベルの診断調査で裏づけられるかもしれません。
ひきこもりの当事者と接点を持つ人に新たな視点を与えるかもしれません。

友田明美:
http://www.futoko.info/zzmediawiki/%E5%8F%8B%E7%94%B0%E6%98%8E%E7%BE%8E

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