潜伏キリシタンに関係する長崎・熊本の施設等が世界遺産に登録されました。
昨日の朝日新聞を読んでいたところ、感動する記事がありました。
“信徒発見”です。
幕末の1850年代に長崎に天主堂が建てられ、そこにキリスト教信仰者が名乗り出たというものです。
250年の禁教時代を家族と地域の継続のなかで生き抜いたすごさです。
しかし頭の中で展開したのは別のことです。
アンネ・フランクの場合はどうなのか。ナチスの下でユダヤ人として発見され、処刑されました。
その前に思い浮かんだのはモザンビク独立宣言の初代大統領の言葉です。
独立のために闘ったモザンビク人が牢獄に入れられ処刑された。
大統領が独立宣言のなかでその名前を次つぎと“真の英雄”と紹介しました。
潜伏キリシタン、ナチスの元でのユダヤ人、独立闘争のための戦士…全部違うけれども公然と生活できない、活動できない条件におかれ、しかも生命が絡んでいる。
日本では治安維持法がありました。
私の義父・義母は“レッド・パージ”で職を失いました。
潜伏キリシタン(隠れキリシタン)はそれらの先行者でもあります。