医学生にとっての人体の解剖学実習

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東京医科歯科大学献体の会会報『けんたい』第43号が届きました。
大学の献体の会に登録したので送られてきたのです。
A4版32ぺージ縦書きの冊子。公式行儀における挨拶や報告が中心です。
そのなかで何人かが解剖学実習に触れていました。

医学生・歯学生が専門課程に進み、ヒトのからだに直接接する最初の経験が人体解剖学実習であります。
ご遺体を通して人体の構造や機能の基礎を学びつつ、生命とは何かに思いを馳せ、その神秘性と尊厳に触れることになります。
まず学生は戸惑い、畏れを感じることになりますが、やがて奇跡とも思えるその精緻な人体の構造を知るにつれ、これまで経験したこともない生命に畏敬の念を抱くことになります。
(学長)

人体解剖実習は自らの手で構造を明らかにしなければなりません。
実際の人体は解剖書でイメージしていたよりもはるかに複雑で、…遺体によって細かい構造は全く異なります…
将来医療者になるうえで人はだれ一人同じ人はいない、その時々真摯に相手に向き合わねばならないのだと感じました。
(学生)

献体による解剖学実習の経験は、学生の人生にとって、小さなルネッサンスでありましょう。…
学生達には、知識の獲得という枠を超えて心の膨らみが与えられたと信じます。
(献体の会会長)

振り返って見ますと医学部同窓生・歯学部同窓生は…入学して最初に感動と興奮を覚えるのが、解剖学の講義と実習でした。
(大学同窓会会長)

他にもいくつか目につきますが、割愛します。
ヒトの生と死を直接に見聞きすることはあまりないですが、悲運や残虐だけではありません。
畏れや感動もあります。

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