簡単な研究として事務作業グループに紹介したものです。
定時制高校を例にとってサイトに掲載する“学びリンク”と不登校情報センターの比較をしてみました。事務作業グループの参加メンバーにネット上の情報をコピーするのではなく活用する視点を持ってもらうことを目的にしたものです。
(1) 掲載する定時制高校数の総数は、不登校情報センターが学びリンクよりも数倍(たぶん5倍くらい)多くなります。
しかし、学びリンクに掲載されているのに、不登校情報センターに掲載されていないものが24校(統廃合などによる校名変更を含む)あります。学びリンクの元データが新しく、不登校情報センターの元データは古いものを使っているためです。
不登校情報センターには閉課程・閉校になったところも含まれています(これは申し出により閉課程・閉校を処理しているためです)。また申し出による新しい定時制高校の掲載がないことも影響しています。
(2-1) 学びリンクは基本的に相手校HPにリンクをしています(リンクできるものを掲載しているのでしょう?)。各校の独自ページはつくっていません。リンクをすることで情報紹介は完了しています。
(2-2)不登校情報センターは、基本的に全部の定時制高校を県単位の表リストで掲載し、そのうえで独自に定時制高校の紹介情報の提供を受けて各校の詳細ページをつくっています。詳細ページを作っている割合はまだ高くはありません(87校を掲載)。相手校が申告してきたときに相手校HPにリンクをしています。
各校の詳細ページは所定のフォーマット用紙(書式)に書いてもらいます。書式がそろっているので、アクセスする人が基本情報を得やすく各校の比較をしやすい利点があります。
*各校のHPはそれぞれの制作方針があり、掲載個所などがそろいません。
サイトを制作する立場では、独自の紹介情報を得る過程を通して昼間定時制高校の広がりなど定時制高校の状況の変化をとらえることができます。
(3)定時制高校の大部分が公立高校であるために、サイト上で紹介するに当たり有料掲載にすることが困難です。その意味であまり手間隙をかけられない事情があり、それは学びリンクのほうに負担が大きいと思います。
以上が簡単な比較です。この簡易な調査結果を見るとサイトを充実させるには何が必要かがわかります。比較対象を学びリンクに限定せず、また定時制高校以外の学校、相談室、親の会など不登校、引きこもり、発達障害に関わる巷間の情報を有益に使いたいものです。新聞や書籍などを含めて相手先の情報を侵害しないで、サイトにアクセスする人の動向も見ながら独自の企画力を持てるのが目標です