厚生労働省はひきこもりの人や家族を支援する「ひきこもりサポーター」を養成、派遣する事業を始めるといいます。
私がこの事業に注目するのは、ひきこもりサポーターに経験者が入っている点です。「経験者のほか、民生委員や地域の福祉活動に携わっている人にもサポーターになってもらい…」としていますが、ひきこもりの経験者をサポーターの候補にしている点が重要です。
支援者と被支援者を隔絶する引きこもりへの対応には、引きこもり状態にある人の前途を閉ざしながら前に進めようとする内容があると感じていました。この点は評価したいと思います。
また都道府県、政令指定都市のひきこもり地域支援センターの役割も明瞭になりそうです。他の点を含めて全体像というか詳細は不明であり、今後に注目しています。
(東京新聞2013年3月18日による)