東京しごとセンターは、ニートやひきこもりの人が働けるように取り組む団体です。東京都が民間事業者に委託して実施しています。数年前にそこの担当者を話したときは、比較的短期間にいかに働けるようにするのかがテーマのように聞きました。
昨年そこで配られていたチラシを見ると、「多様な働き方」として「NPO、ボランティア、農業、在宅ワークなど、企業に雇用される以外の多様な働き方に関する相談に応じます」となっていました。
様変わりというべきが、現実の動きを学んだ結果なのか、もしかしたら委託先の事業者が変わったのか、事情は知りませんがこの数年で実際のテーマは変わったと思います。
不登校情報センターは事実上これを以前からテーマにしています。呼びかける対象者は引きこもり経験者、または現役の引きこもりの人です。年齢は20代後半以上としましょう。
ボランティアの内容には、例えば次のようなものが入ります。
① パソコンを習う、中学校レベルの勉強をする、イベントに参加する…。いずれも人のいる場にいられるようになるのがもうひとつもテーマです。これさえもボランティアになるかもしれません。なぜなら同じ場にいる当事者がそれによって自分のテーマを見つけたり、助けられるからです。
② 一緒にカラオケに行く、映画を見に行く、博物館や公園に行く、他の居場所に行く…。
③ HPをつくる、事務的な作業をする、片付けなどの軽作業をする。
④自宅から外に出られない人は、訪問を受けて話をする、在宅ワーク的な作業をする(出張オフィス)。
以上のことはこれまでにすべて、実際にしてきたこと・していることです。
このうち③と④については“作業費”を支払っています。これが定期的続くようになれば、「NPOで働く」ことになります。その状態になっている人もいます。
東京しごとセンターのいう農業はありませんが、他の項目は超小規模ながら実現しています。小規模であることのほかに、素朴な感じ、作業の程度はマダラ状で休み休み(個人差は当然なので承認済み)などが特徴になるでしょう。それでも着実に進んでいます。不登校情報センターのサイトはそのあゆみと到達状況を示しています。