1月19日に東京都ひきこもり支援の説明会、1月20日になでしこ会の引きこもり支援講演会に出席しました。
東京都のほうの正式名称は「東京都ひきこもり等の若者支援プログラム普及・定着事業 研究事業募集説明会」です。主催は東京都の青少年・治安対策本部 総合対策部青少年課。
出席者は引きこもり支援に関与する支援団体から数十人です。
参加者の関心は、その出席が東京都の引きこもり支援事業の一部として、研究助成を受けようとするものです。支援団体からの活動報告がありましたが、事務報告に域をこえません。行政機関のできることはこのあたりなのでしょう。
なでしこ会の「講演会とバンド演奏会」(愛知県武豊町)には講師としての参加ですから同列に比較はできません。主催には現地の社会福祉協議会と現地のボランティア団体朴の会が加わります。
当事者家族としての手がかりを探し、つかもうとするものでした。この2日間の2つの会合は支援団体と当事者団体の対比を鮮明にしました。
ある団体において支援団体色が強くなるほど、活動にビジネスの色彩が強まります。当事者団体色が濃くなるにつれ、自立・自助の社会的な性格を帯びるようになります。こう書くとかなり極端に特徴を際立たせたことになります。一つひとつの団体をこれによって判断することはできないのですが、留意しておきたいところです。支援団体の役割を否定するつもりはないし、必要であると主張しますが、よりいっそう当事者団体の性格を発揮することが取り組む方法の基本になると悟りました。
不登校情報センターの居場所がどれだけ当事者のスペースになっているのかを私が言うのは公平ではないでしょう。同様に親の会(大人の引きこもりを考える教室)も私が言うのもおかしいわけですが、しかし親が主役になっていないことは明らかです。可能な形で自主運営に向かう親の会にしたいところです。今回のなでしこ会の様子を見て思ったことです。