斎藤晴雄さんが亡くなりました。
埼玉県で小学校教師をされているころ私は何度か雑誌の原稿を依頼したことがあります。
いちばんは『いじめ 発見・防止・克服のてびき』編集したときです。月刊教育誌『子どもと教育』(1985年12月臨時増刊号、A5版186ページ、あゆみ出版)です。
日常の子どもの生活や友人関係の中にいじめの兆候がある、それをどのように見るのか、その後どうするのかを意図にした企画です。教育実践記録を多数の先生に書いていただき、そのうち4本の詳しい実践記録を斎藤先生と大畑佳司先生に対談の形で見てもらいました。
斎藤先生は川口市立芝中央小学校、大畑先生は浦和市立文蔵小学校の教師でした。対談はかなり長くなった記憶がありますが、場所はどこであったのかは思い出せません。
いじめ問題はそれまでもときどき大きな社会問題として注目されていました。そのいじめを小学校の授業の場を含めた現場の先生がどうするのか、実例をあげて指導方法や紹介したものです。
いじめ問題のその当時の学校における状況を、編集の形で見ていたことになります。
この臨時増刊号の筆者の一人に白幡康則先生がいます。当時は山形県立川町立狩川小学校の教師です。現在は引きこもりへの支援活動をされているとネット上の情報で見ました。
私が不登校の子どもの問題を教育誌の編集としてかかわり始めたのはこの後のことです。このいじめの雑誌編集とは直接的なつながりはありませんが、問題をとらえていく視点を学んだ機会です。
斎藤晴雄先生に感謝し、御冥福をお祈りいたします。