情動が育つ成長の時期に関心

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再び『脳をあやつる分子言語―知能・感情・意欲の根源物質』(大木幸介、講談社BLUE BACKS、1979年)を読み返しています。脳の働きを知能・感情・意欲の主な3つの点を生化学の面から書いたものです。これは主に成長した人間の脳に関するものです。(この本は『記憶のメカニズム』に次に読んでいたものです)。
そして私が必要とするのは誕生時の脳が心身の成長とともにどのように成長するのか知ることでしょう。例えば発達障害という場合、それは先天的な要素によると認められていますが、その成長の過程とはどのようなものかを知る必要があります。そこはこの本にはあまり出てきてはいません。この本は1979年の発行で、すでに30年以上がすぎています。このあたりの事情はかなり明らかになっていると思います。文献紹介を期待しています。
私が必要とするのは、とりわけ高年齢化をしている引きこもりの人への対応に関係します。成長の適当な時期に対人関係の困難や少なさが、脳と神経系の成長にどのような影響を及ぼしているのかを考えます(だから後天的なことです)。その影響はどのような方法により補充・補修できるのかは実践的に求められることです。
これまでの対応は、本人の意欲(または意思)の面、または知能の面を見ているように思います。それは一面の真理ですが、意欲喪失や意欲を感じられない高年齢化をしている引きこもりの人には無力です。そしてそのアプローチは正しくはないでしょう。
対応に求められる中心は感情面ではないでしょうか。言葉としては情動がより適切なように思います。そこに働きかける取り組みが、(仮にそれに関する適切な方法があるとして)、高年齢化し意欲喪失と見られる引きこもりの人への中心になるように感じます。
言いかえますとそれは人間として誕生した乳幼児期の体験(参考例)が大きな役割を持つという意味になります。これは予感でしたが、数人からの話を聞くとやや現実味がでています。

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