東京しごとセンターで開かれた「在宅ワークの仕事の見つけ方」セミナーに出席しました。
個人事業主として在宅ワークの仕事を請け負う予定はありません。けれども不登校情報センターを基盤として仕事づくりを考える人に役立つ内容はいくつか知ることができました。
具体的にできることは少しずつ実行に移します。
例えば、「出前体験発表サービス」をする人の自己紹介を、より詳しくすることです。これは仕事を依頼する人から見れば(在宅ワークへの仕事の発注)、請け負う人がどういう人なのか、何ができるのか、よくわかるほうが依頼しやすいからです。「引きこもりのいろんなことを話せます」というよりは「引きこもりからの抜け出した体験談を話せます」というほうが、依頼しやすいということです。
もう一つより大きな、それだけにまだ漠然としていることですが、就職型ではなく自宅で何らかの形で仕事をしたいと考える引きこもりの人の参加スタイルを考える機会になりました。
いただいた資料にあるデータでは「正社員は減少し、非正規社員、自営業は増加します」としてその延長に「非・正社員が主役の時代がくる」ことが記されています。そこにあるのは単純に否定的なものばかりではありません。このセミナーはニートや引きこもりの仕事に関して何かをしようとするものはありません。ところが正社員指向の人には理解しがたい・受入れがたいと思える社会状況とそれへの対応が、引きこもりの社会参加の視点からは見えやすい、近づきやすい面があるのです。
講師の1人が紹介した中に「再び小商い(こあきない)の時代がくる」というのはそれを象徴しています。この発言は佐々木俊尚さんが言ったことのようです。
私は若いころに、資本主義は大生産・大流通の時代を迎え、その時代でも私的な小生産・小流通は絶えることはないけれども、いずれまた小生産・小流通が復興する時代がくるというのを読んだ遠い記憶があります。そのことを指しているのかも知れません。それはインターネットが社会に張り巡らされてきた条件によって可能性が徐々に現実的になってきているのです。