14日の引きこもり教室案内

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大人の引きこもりを考える教室、次回のテーマは仕事に就いたときの感覚です。
前回話した仕事についたときのもう一つの点、体が思うようにならないことが対人関係にも影響します。要点に触れます。

週5日フルタイム就業が困難である人の割合はかなり高いです。
この状態で仕事についている人には3種類のパターンがあります。
①数か月のフルタイム就業を繰り返す(3か月働き、3か月は無職を繰り返す)。
②週5日・1日2・3時間程度のパートタイム的な仕事を続ける。
③週2日・週3日フルタイムのパートタイム仕事を続ける。
このようなものですが、実際はそれが就業時間の限界になる実例をかなり多く見てきました。
それを超えると、引きこもり的な生活に戻るか精神的な障害になる可能性があります。

不登校情報センター内の作業から感じていることは、
①仕事の速度が遅いです。
②休憩時間を多く必要とします。
③自分で臨機応変の判断を避けることによってより重大な影響を受けるのです。
こういう理由により労働生産性は低くなります。
ただ全員が一律にそうなるわけでもなく、個人差は相当に開きがあります。
このうち③は失敗や怒られないための予防策+アルファになります。
アルファには完全性を求め、自分なりの見込みとの妥協点を得る気持ちも反映しています。
不登校情報センターの作業基準はこの点を考慮したものです(省略)。
これはひとつの基準ですが、個人の状態は多様です。
仕事についたときとのおおよその整合性は感じられると思います。

なぜこうなるのか。次のように推測しています。
仮説・引きこもりは脳神経系の成長の停滞を招く(2011年12月13日 )。長期の引きこもり生活状態、すなわち対人関係の長期の欠如は身体的な成長にも停滞をまねきます。
身体的な成長の停滞とは、特に脳神経系の成長の停滞をさします。それは対人関係の長期の欠如が“こころの成長”の停滞を招くという意味です。こころの成長が停滞する物質的な根拠になるのかもしれません。脳神経系の成長の停滞とは、ニューロン(神経細胞)間を連絡するシナプスとその先端の樹状突起の成長が十分に発達しないことを意味します。
ニューロン自体の数は生まれたときに比べて青年期では約半分に減少します。
脳神経系の活動の活発さを支えるのはニューロン間を結ぶ連絡の違いにあると思えるからです。これらは推測であり、解剖学的な研究が進めば当否は明確になるでしょう。
個人的な証拠のない推測にとどまります。

それが肯定的に裏付けられるならば、引きこもり状態の身体的な意味、予防対策やリハビリテーションの方法にも生かされていくでしょう。これを固定的にみるのではありません。
成長はどの年齢でも続きますし、青年期は30歳くらいまで延長しています。社会環境の役割が心身の成長には大きな意味を持っていることも考えなくてはなりません。それらを視野において見るのです。

仕事についたとき体が思うように動かないことを原因とする対人関係の不安定さ、苦しさ、負担は避けられない面があると理解していいと思います。
第6回 大人の引きこもりを考える教室は次のようになります。
2012年10月14日(日)13:00~15:00。
場所は不登校情報センター。
定員15名(なるべく連絡をしてください)。参加費500円。

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