橋下市長の出自と週刊朝日

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橋下徹大阪市長が自身の出自に関する週刊朝日の記事を問題にしています。
日頃、橋下市長の政治姿勢や行政手法に大いに異議・反論を持つ私ですが、この問題に関しては週刊朝日が間違っています。本人が関与していない、関与できない、知ることもできないことを材料にある人の責任や人格や政治手法に結びつけるやり方は、現代のマスコミや社会論評としては問題外です。被差別部落、その出自から存在を否定し、分析してみせるやり方は、ナチスのユダヤ人迫害の根拠と同じとする橋下市長の感覚は間違っていないと思います。
これは私が大阪に住んだ時代に、同室で生活した友人を初めとする部落出身者が抵抗できない雰囲気のなかで経験した理不尽な話を思い起こさせます。自分が知らないこと、関与できないこと、責任の取りようのないことを攻められ、申し開きができない状態にするやり方はずるいし、間違っているし、やめなくてはダメでしょう。民主主義が問われる前の時代でさえおかしいとされたことではないですか。“無知な大衆”を動員して屈服させる卑劣きわまりないやり方ですよ。
週刊朝日は部落問題に関するマスコミの意識としてなっていない。確かに環境は変わってきているけれども、かつて横行したような一部の世評や雰囲気を復活させたいのかとさえ感じてしまいます(それは生活保護への攻撃などにも見られるものです)。週刊朝日の記事は歴史を逆回転させる動きです。
テレビの捏造番組が問題になったときは、その番組自体が打ち切り処分にされることがあるでしょう。それに比定するとすれば、この記事は謝罪と記事の打ち切り以外にないと思います。
ネット上の情報によると週刊朝日は「今回の記事は、公人である橋下徹氏の人物像を描くのが目的だ」としていますが、このスタンスは出自による人物判断を肯定しています。週刊朝日は姿勢を根本から改め謝罪するか、マスコミ界から退場すべきものと思う。

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