仕事を始めたアスペ女性の手紙

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仕事についたときに体験する共通の心理的な様子がわかります。本人の了解により紹介します。

その間、結婚式場の繁忙期になり、仕事のできるスタッフの方々(でも皆さんとてもピリピリしていて、かなり厳しい)と働いているうちに、自分の素の姿(本当はアスペで空気もよめず、融通もきかない面)を皆さんに知られてしまい、居場所をなくしてしまいました。
今までできた仕事まで、おかしくなってきてしまい、皆さんからいつでも注意されて、また気持ちが動転してしまい、早く一人になりたいと必至で思いながら仕事を続けました。
あまりに苦しい状況と同じ時期に、ネイルアートのモニターの方々にも、もっと場所のクオリティが欲しいとか、書類や概要や企画書も書いてきて欲しい、化粧品メーカーと連携してその場で化粧品を買えるようにして欲しいなどご指摘を受け、頑張って書類や場所を作り替え、化粧品メーカーのバックアップにも漕ぎ着きました。
結婚式場でも、お金が動く以上もっともっとと要求は高くなります。お金をいただくからにはこれだけの準備や時間、神経を要するのだと感じて頑張りながらも、一方では自分の心がただ義務感だけで必死になり、疲れていくのを感じていました。
最近は、ネイルアートなどで支援にまわり、引きこもり体質だった自分もすっかり卒業した気持ちになっていましたが、真実は違いました。私のここ最近の姿は、メッキであり本来の姿を隠していただけ=本心に正直にならず自立だけを考えていたと気づきました。
本当は、芯の部分は何一つ変わっていなかったことに、驚きました。
「もう一度、何もかもやめて引きこもりたい。」と思いながら、ピンチはチャンスだと頑張って思い直しました。
社会や職場で、なぜ引きこもりが続けて仕事できないのか、その心理を自分を実験台に分析して、それの乗り越え方もみつけようと考えて、仕事を続けました。
結婚式場の現場は、まるで弱肉強食で、強くなることは偉くことだと誰もが尖った強さを発揮しています。私はプライドがある故に、行き詰まり感じた訳ですが、そのプライドとは、自分自身の恐怖心と自分を変えたくない自我でした。(私の場合)人に対する信頼感も全くなく、そのうえ注意されれば、凄くこたえてしまう…それは、自分の水面下の努力や自分自身を自分でよくやってると思えていない証拠でした。
仕事場で、乗り切るために始めたことは、こんなことでした。人から言われた言葉をすべて受けとめないこと、自分のいいところを必至でみつめていくことでした。その上で、注意されたことは素直に次回にはできるように頑張りました。
お陰で、お客さまから喜ばれたことがあり、スランプを抜けました。
ただ、今後のネイルアートは、コミュニティカフェのようにカミングアウトされている引きこもりの方も、実はカミングアウトしてなくて、社会でなぜか居場所をなくしている方々にも来ていただける値段と個性を歓迎する場所にしていきたいと、本当に向かいたい方向がわかりました。
自分の生活費は、結婚式場のアルバイトで稼ぎ、できればネイルアートは、皆さんが来れるお値段と寛大な空気の流れる場にしていきたいです。
ネイルアートをされている先生は、他にもたくさん存在します。同じような場所を作るより、せっかく引きこもり体質で生まれてきた自分にしかできない活動をしていきたいです。

*文中の職業名は変えています。

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