自分のブログをつくるように勧めていますが、芳しい返事は少ないです。「書くことがない」というのが多い理由です。そこで3つの対策を紹介します。
(1)文章を中心ではなく、写真や創作品を掲載し、そのデータ説明を書くという方法です。写真なら日時、場所、被写体についての短いコメントです。そのときの様子や感想をちょっとずつ入れていけばいいと思います。
(2)文章は高校の国語の先生、佐々木紀子さんが生徒に短歌を書くように勧めた方法が参考になります。日常生活のなかでのちょっとした感覚を大事にすることです。きれいだ、嬉しい、困った、やる気が出た、がっかりした、疲れた……そういう感覚があるときには、それを引き起こした何かがあるものです。
例えば今日も朝から暑いです。梅雨明け前の夏、クーラーはまだつけていない、クーラーをつけてもいいと思っているがなぜかつけたくない自分がいる、原発? それほど真剣に考えているわけじゃないがちょっとは気にしている、こんな感じです。
佐々木先生は文章にオノマトペを使うといいといいます。ホウセンカヅラの蔓が用意した網を枝先にくるくると巻きつけている、夜の風がグゥワーンとうなるように強く吹いている…など。この物の動きや音がオノマトペです。
(3)高校社会科の近津経史先生は、大学入試の小論文の指導をされたことがあるようです。地域研究サークルを指導されていたのですが、出題された課題をその経験に絡めて書いていく方法です。
日本の農業という課題なら、サークル活動で訪ねた農家の作物がどのように市場に出回っているのか。産地直送、スーパーマーケットとの契約、しかしコンビニには野菜を売っていない。それを書く。
甲子園が課題なら、サークル活動と運動部はどう違うのか比較してみる。甲子園に出場できるのは少数の学校になるけれども、地域研究サークルの人数はそう多くないけれども全員必ず自分の役割は分担し補欠というものがない、ベンチ入りしない選手はいない…など。
友達とか、家族というありがちなテーマも全て、サークル体験に絡めて書けます。自分が関心を持ち、経験があるものから課題に迫ります。いろんな知識をもって試験に臨むものではありません。自分が経験したことなので実感がだせる。ブログを考えるときも、自分の経験を元に書くのです。引きこもり生活、趣味の世界、などいちばんの得意分野に絡めて書くといいのでは…。
私の場合は、実は上の3つのどれにも該当しないかもしれません。逆にどれもホンの少しずつ取り入れているのかもしれません。自分が書きよいスタイルで始めるという平凡な結論ですが、書くことでわかることはいろいろ出てきます。