福井県の大飯原子力発電所の再稼動を政府は決めました。
原子力発電の動きに関してドイツの場合との比較をしてみました。
ドイツは保守政権が2020年までに原子力発電の全面停止を決めました。
詳しくはわかりませんが、地震や津波は日本ほど多くはないでしょう。
内陸部に原子力発電所があるので、別の自然災害があるかもしれませんが、考えられる要因の一つは人為的なミスです。
原子力発電所を順次止めていき、2020年には全面廃止します。
逆にいいますと2020年までは原子力発電は継続することになります。
脱原発運動がこれを自動的に受け入れ、静観するとは思えませんが、いずれにしても2020年には終了します。
しかし、それまでに8年もあるのです。
日本の場合は、政府方針として原子力発電の停止は決めていません。
政府は可能ならばより早く、より多くの原子力発電所を稼動させたいようです。
しかし、実態として国内50基の原子力発電所は停止しました。
13か月毎の定期検査とその後の再稼動を巡り、反対派の抵抗を超えなくてはなりません。
地震が頻発する日本で本当に原子力発電の安全を図ると言う政治家とはどんな人かと疑いたくなります。
政治力とか政治判断というものはそういう奇妙なものに変質、劣化しています。
津波だけが問題ではなく、地震が問題です。
原子力発電所の周辺の地下に活断層を多数抱える日本です。
しかもどうやら地震の活発な時期に入っているらしいです。
それにくらべると人為的なミスなどは眼中にないのでしょうか。
少なくとも福島原子力発電所ではいくつかの人為的なミス(というよりは人間は100%なしえないことが前提なのです)が重なっています。
数年前に10mの津波で福島原子力発電所は電源確保ができないことがわかっていました。
それを無視したこと、これもまた人為的な作為的なミスです。
あらゆることを想定できない、政府はそれを100%の安全はありえない、といいました。
想定できても、しない・できないものも人為的なミスでしょう。
日本の反対運動では、例えば2020年までに原子力発電全面停止というのは優先されないでしょう。
1基ごとに再稼動をめぐって激しい抵抗が生まれて当然ではないかと思います。
科学技術的な処理レベルが届いていない原子力発電を稼動しようとする政府方針は変えることができないようです。
これでは政府自体を変えるしかないのではありませんか。