H.I さんが昨日、八王子保健所で引きこもり体験者としての発表会をしてきました。
これは発表した本人にも、そこに出席した60・70代に入った引きこもりの子を持つ親にとってもかなりよかったようです。
(1)専門家から聞くよりは、30代を超える引きこもり当事者の話しは具体的で、実感があります。
それだけに親にとってはわかりよいし、具体的に考えやすいようです。
(2)聴衆した人からの質問も多く、十分のお答えする時間がないほどであったといいます。
(3)発表者にとっても自分の引きこもり体験を、「引きこもり経験をムダにしない」方向で距離をとって考えることができるようになります。これは私が「引きこもり経験を業績にする」といっていることです。
そこで今後、この体験発表の出前サービスを組織的・系統的に進めていく算段を考えました。
(1)体験発表の出前サービスできるグループをつくります(仮称「出前当事者」)。不登校情報センターを受け付け窓口にします(TEL03-3654-0181、FAX03-3654-0979)。
(2-1)親の会、保健所などに出前で体験発表をするお知らせをします。親世代はネットを見ないのでチラシなどでお知らせをします。
(2-2)個人・家族の場合は不登校情報センターに来ていただいて体験を話し、意見交流の機会をつくります。引きこもりの家族(場所は自宅に限らない)などに1対1の方法もできます。1対1の方法は壇上で話すよりも楽ですし、質問などにも答えやすいです。
(3)基本発表料は3000円以上(1対1の場合)+交通費実費。複数の人を対象とするときは割り増し。ただし原則として1万円以下。時間は2時間以内とします。
*発表者により基本料が違うのは、バイトをする人にはバイトを休むこともあるのでバイト料金より下にはできないからです。
体験発表者としての心得
(1)聴衆におもねないこと⇒短い時間で話すので外出や仕事につくのが短時間でできるように思われやすく見えるが、そうではなく時間がかかることを話さなくてはならない。
(2)親世代には、居場所情報を知らない人が多いので、それを知らせたい。