不登校状態から少し動き始めた生徒にとっての学習塾の役割を話しましょう。
不登校の小学生・中学生には、まず家族内での関係づくりが先になります。
子どもの状態によってその次のことはいろいろに分かれます。
家庭教師や訪問サポートのメンタルフレンドがいいときがあります。
カウンセラーや医療機関というのもあります。
比較的動けるタイプで、学習の遅れや対人関係づくりが適当と思える子どももいます。
こういう子どもの行き先は適応指導教室や学習塾がいいこともあります。
この数年の間に、不登校情報センターが知らなかった学習塾が通信制高校サポート校になりました。すべてが同じ理由ではないのですが、不登校の子どもを受入れたことがきっかけになったところが少なからずあります。
親から不登校の子どもの勉強を見て欲しいと頼まれたのがきっかけというところもあります。
塾の先生が意識的に不登校の子どもを受入れようとしていたところもあります。
受入れた後の試行錯誤の末に、高校に進学した元不登校生徒の通信制高校のサポート校になるケースです。
比較的生徒数が少ない学習塾がいいのは、生徒にとっては勉強だけではなく、友達関係づくり、対人関係の面でも有効なことがよくあります。塾の先生の目も届きやすいのです。
はじめから対人関係をテーマにして取り組むよりも、勉強をテーマにしていると友達関係づくりが楽にできることもあります。
塾の先生にもよるので、どの塾でもいいとは言えませんが、動き始めた子どもが学習の遅れと、学校復帰や高校進学前の人間関係に不安があるのなら、塾(必ずしも自宅から近くなくてもいい)に通う方法も考えてみるといいでしょう。