シンポジウム内容ーもう一つの質問

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シンポジウムで聞いてみたいこと」に対するもう一つの質問を考えてみました。
「一つはシンポジウムの形式として、予定した質問に答えるよりもまずパネラーが話して、それに会場の人から質問を出してもらい答えていく方式がいいのではないかというもの」です。
この提案は昨年11月に行ったシンポジウムの方法です。
この方法をはじめに考えなかった理由は、2つあります。
(1)支援者が加わるとき、はじめに何かを発言してもらうとき、必ずしも当事者の発言方向とかみ合うとは思えないからです。
支援者の日ごろの実践の重点的なものを発表することになるからです。
特にパネラーに保健師を考えていたので、引きこもりへの対応が限られるはずでした。
業務上関知したことにならざるを得ません。
当事者の発言にかかわって発言していただけるのか見当がつかないのです。
(2)もう一つの理由は、当事者とはいえいろいろな状態の人がいます。
今年の3月に「不登校・中退者のための進路相談会」というのを開きました。
そこで不登校経験者4名(いずれも20代)に出ていただき、インタビュー形式で体験を語ってもらいました。
この質問に答える形ならば、自分の経験を十分に消化していない(話しなれない)人でも、話せることがわかりました。
今回のシンポジウムの形式を考えたのはこの2つの理由によります。

ただし、保健師さんの出席はできないことが確定しました。
代わってカウンセラーさんの出席をお願いしているところです。
それがどうなるのか、それによっては当事者中心のものになるかもしれません。

親の参加が多くなるはずですから、はじめの目標と少し違うことになります。
当事者以外では2名がパネラーに確定しています。
どう運営するのかの結論は、パネラーがどう確定するのかを待って決めようと思います。

なお、五十田猛「論文とエッセイ」2006年11月に「引きこもり経験者の仕事につく力」というのがあります。
これは28歳のSAMさんの体験発表と、参加した当事者たちの質問から意見交流したものです。
親からはこのような質問は出されないでしょう。
親に知ってほしい当事者のおかれた状態と抱えるテーマです。

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