海外放送からの取材の問い合わせ

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ヨーロッパのある国営放送局から「Where has all the Money Gone」と題する企画の取材の問い合わせがありました。
「Where has all the Flowers Gone」(花はどこへ行ったか)のもじりです。
趣旨は世界的な経済不況のなかで日本の若者も困難になっている。正社員雇用が少なく、低賃金、高齢化社会のなかでの債務負担……こんななかで若年層被害者への密着取材をし、将来の課題や挑戦を語ってもらうというものです。

この趣旨を読んだときの率直な印象は“断るのがいい”でした。
しかし、不登校情報センターに現れる実態を見てもらえば、そんなレベルのものではないと理解できるかもしれません。そう思いなおしました。
そう考えたところに企画担当者から電話がありました。
「就職難、働く場がないことは共通していますが、働く場が仮にあったとしても働くに働けない状態の人が多数いることもまたもう一段深い現実です。そこを考えて明日(23日)お返事します」と答えました。

日本の若者の中に広がる働けない状況は、仕事がないだけではありません。
働こうにも精神的・身体的にも動けないのです。
しかしそれは単純な困難ではなく、自己実現の方法でないと働けない若者の出現と重なっています。
ここに歴史の前進が隠れています。
「そんなことでは仕事にならない」と思われる若者の興味・関心に基づく仕事づくりのささやかな取り組みを、この社会的な背景において見るのがいいのではないでしょうか。
もちろん引きこもり経験者の全体がこの理解の範囲にいるのではありません。
否定的と見える現象のなかに未来もある、私はそれを見ているのかもしれません。
それを伝えたうえで、企画者の判断に任せます。
それでもよければ応えていくつもりです。

〔2月23日追加〕企画担当者からは次の連絡が来ました。「お世話になります。この度は、お忙しい中でのご返信、誠にありがとうございます。近日中に本国の企画部と話し合い、ご回答をさせていただきます。今後とも、よろしくお願いいたします。」

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