「センター便り」ブログの7月21日の「児童虐待数から見える別のもの」にコメントがはいりました。英文です。
「Right to the purpose and well written! The reason why can’t everybody else be like this?」
微妙な言い回しなので和訳をしないでおきます。おおむねこのときのブログに肯定的な意見がつけられた、ということです。 *コメントはどうもスパムのようです(12月13日)。
このときのブログの内容は、虐待を受けた児童数は児童相談所においてカウントされ、それに関連して書いたものです。
不登校の児童・生徒数は学校において認定されカウントされます。
先日は、アメリカにおいては発達障害が心理士により認定されていることを紹介しました(12月4日「発達障害の診断を臨床心理士に広げる感触」)。
問題は引きこもりの認定です。
日本では引きこもりの公式の認定制度はありません。引きこもり経験者が仕事に就いたとなると、それは医師の診断で精神障害と診断されるか、それ以外の健常者の就業とカウントされます。引きこもりの支援をしていても精神障害者の就業か健常者の就業がカウントされるだけで、引きこもりの経験者が就業したとはカウントされないのです。
私は、引きこもりの認定を、基準を明示した上で、支援を実際にしている保健所、若者サポートステーション、臨床心理士、福祉団体、NPO団体に委ねるように主張します。医師を加えてもいいと思いますが、一般的に引きこもりは状態像ですから医師の診断対象にはなりません。
引きこもり、不登校、児童虐待は共通して状態像であり、診断名ではありません。だから学校や、児童相談所で不登校や児童虐待数を認定し、カウントできるのです。引きこもりについても同様にできると主張するのです。
日本においては医師をこのような負担から解放してもいいのではありませんか。医師の権限を診断の範囲にし、状態像の認定からはずしてもいいのではないでしょうか。
今回のコメントの出所は調査中ですが、日本以外のことは確かなようです。アメリカにおいては心理士により発達障害の認定がされています。ましてや状態像の認定において医師以外が認定するのは当たり前と思いますがどうですか。
「2011年6月ー「ひきこもり」認定者を実情に合わせて設定」を参照してください。