『グーグルに異議あり!』(明石昇二郎、集英社新書、2010年)と『ネット帝国主義と日本の敗北ー搾取されるカネと文化』(岸博幸、幻冬舎新書、2010年)を読みました。
発行時期は近いし、グーグルを中心対象にする点は同じです。
社会に強烈な重力のある物が入ってきて周囲がその影響下にいる状況を描いています。前者は体当たり的な実行記録、後者は全体を眺めて問題点と対応策を紹介するものです。
詳しいことは省略しますが、後者の本ではグーグルをトップとするネットレイヤー構造の「プラットフォーム」部隊は流通手段であり、ネット経済社会で最大の利益を得ている。コンテンツ部隊である文化や新聞が危機に追い込まれている。そこでコンテンツ部分をバックアップしなくてはならず、それは自助努力と不公平なシステム是正が大事なようです。
不登校情報センターのサイト制作も、超微細ながらコンテンツ部分です。
日本におけるコンテンツ再生化のチャンスを3つ上げていて、その一つが「地方メディア」です。私はこれを都合よく「専門的な業界メディア」と置き換えて考えることにしました。
本の書名は無理をしています。そう強がらなくてもよかったし、サブタイトルは浮いています。